先週末に県立中央病院講堂を会場に「日本プライマリ・ケア連合学会四国ブロック支部地方会」が開催されました。平和病院は香川全県で総合診療医養成を盛り上げていくという立場で運営にも少しだけ関わりました。学会では講演や参加者の発表など地域医療について大変勉強になりました。
その閉会式で、次年度開催県の挨拶として、愛媛生協病院の原穂高先生が挨拶しました。(原先生は1学年上の医ゼミの先輩(愛媛大学)です。)
挨拶の中で、「ガザのことが気になっています。アメリカ独立宣言を起草者の一人でもあるベンジャミン・フランクリンが、『良い戦争もないし、悪い平和もない』と言っています。思想信条を越えて、いま現在世界の中で起こっている現実の殺し合いに目を背けることなく、命と生活を大切にする我々プライマリ・ケア医はこの1年間できることをやっていきたいと思います」と戦争による人命軽視の風潮について危機感を発しました。
「良い戦争」と言う人は今行われている戦争を正当化したい人、「悪い平和」と言う人は今から戦争を始めたい人とのことです。この短いセンテンスの中に戦争の悲惨さと平和が続くことの尊さを思わずにはいられません。
もうすぐ2023年も終わりますが、この1年間でウクライナやガザの戦争がこの地球の上で行われ、多くの人命が失われ、生活の糧を奪われ、自然が破壊され、資源や経済が失われています。SDGsとか環境保護、健康増進を意識する人であれば、まずは戦争反対の声を発しなければなりません。
原先輩へのリスペクトを送るとともに、あらゆる場で発信する大切さを思わぬところで学びました。