このブログでも何度となく取り上げていますが、病院の中で「心理的安全性」を当たり前の言葉・文化として広めたいと常々思っています。病院目標には3年連続入っており、各部署のスローガンでも年を追う毎に増えています。昨年は全職員に対してアンケートをとり、職場内や職種間での心理的安全性は保たれているのか、など全職員対象の全体会議でも取り上げるなどしてきました。
このたび、病院全職員対象に外部の学習会【岡山県労働者学習協会の長久啓太氏によるオンライン講座「心理的安全性を高める実践技術」】を受講するように病院として位置づけました(時間外で受講すると手当がつくようにしました)。病院全職員300人のうち、120人程度が受講のエントリーをしました。部署によっては全職員で聴講するところもありました。
先日講義を聴講し、その内容の後半1/3は職場での心理的安全性を高める上で、リーダーの役割が決定的に大事、ということでした。もちろん前半部分では、周囲に影響を及ぼすようにまずは一人からでも始めましょうというメッセージもありましたが、リーダーや影響力をもつ人から送られる会議や職場内の雰囲気、行動を変えたいと願うシグナル・言動をメンバーはシビアにみている、とのことです。
チャレンジの機会を常に与えること、失敗を認めること、親しみやすさを常に意識して行動すること、冷静でいること、などなどヒントがありました。
なかでも、1つひとつの言葉の積み重ね、よい言葉はメンバーの資産になり、悪い言葉は負債となる。リーダーは普段使っている言葉を意識して言い換えていく。書店では「言い換え図鑑」がベストセラーになっていますが、類書が心理的安全性についてもたくさん出されています。管理者・リーダーはメンバーへの声かけで失敗することがないように、メンバーのよき伴走者となれるように、少しずつでも身につけたいと思います。