新入職員ならびに職員の皆さん、おはようございます。
ついこないだ年が明けたと思ったら、今日から4月、新年度になりました。
心も新たに今年度も一年よろしくお願いします。
今年度の病院目標は、「情報発信と情報共有・心理的安全性の構築」 在宅医療拡大への挑戦とリニューアルへの土台を築こう。 副題が「誰のために・何のために の医療活動か」を心に刻み、平和病院の歴史を積み重ねていきましょう です。
新入職員の皆さんも当院のキーワードとして、「誰のために・何のために」を使うことがありますので、ぜひ耳慣れてもらいたいと思っています。2年連続で病院目標に入っています。これは、約3年前に職員全員に配布され、学習した民医連綱領ブックレットの表紙に書かれている言葉なのですが、この短い言葉の中には、全国の民医連が、病気や貧困はもちろん、公害や薬害、震災、原発事故、このたびのコロナ感染拡大、とにかく困った人のところへ駆けつけ、医療の手をさしのべ、地域の人々の暮らしと健康を守ってきた、ということが含まれています。私たちもその意志を継ぎ、さらに発展させていくために日々の医療活動を行っています。
ここに健康のことで困っている100人の人がいたとします。お金もあり、社会的な関係性にも困っていない、大概のことは自分で解決できる半分くらいまでの人は平和病院へ来ることはないかもしれません。90番目くらいまでの人は平和病院で日常的に診ていることでしょう。しかし、お金がない、誰も助けてくれる人がいないという相当手強い99番目や100番目の人でも、断らず一生懸命診る、真摯に相談に乗り、その人の本当に困っていることを導き出す、その困ったことをあらゆる手立てを尽くして解決する、いのちとくらしを守る、平和病院へ来てよかったな、と言ってもらえるようなそういった病院であることを私たちは目指しています。
ああ、こりゃ困った人が来たぞ、というときには、すぐに頭の中で「困った人は困っている人」と置き換えて、「誰のために・何のために の医療活動か」をときどき思い出しながら、今年も地域の人たちの役に立つ、そして、なくてはならない病院・医療機関になれるよう、精一杯がんばりましょう。