Vol.96

戦後・被爆80年の平和の取り組み

今年は戦後・被爆80年となります。世界情勢では、核保有国がいまだに戦争をしており、核兵器の使用に予断が許されません。国内では、隣国が攻めてくるという危機感をあおられ、軍事費の増額が計画されています。また、マスコミや中学校の職業体験に至るまで自衛隊がより身近なところへ入り込んできているように思われます。

そんな中で一層の平和の取り組みが重要になってきます。昨年は被団協のノーベル平和賞受賞、当院では9条の碑の建設運動がありました。そんな平和の動きがある中、当院のほぼすべての職員は全日本民医連の評議員会方針の感想文を毎回寄せていただいていますが、「私たちになにができるでしょうか?」の問いに対して、平和のアピールとして、署名やスタンディング行動に積極的に取り組みたいと多くの職員が書いており、私としても励まされる思いです。

今年の平和の取り組みを紹介します。今年も昨年の規模を越えて平和行進に取り組みます。香川県は5月18日から愛媛県境から開始します。5月24日には平和病院前から高松市中心部商店街への行進があります。出発前に私も参加するミニコンサートを病院駐車場で行う予定となっています。

今年は広島(8/4-8/6)・長崎(8/7-8/9)でそれぞれ原水爆禁止世界大会が開催されますが、病院からは広島へ2人、長崎へ1人派遣する予定になっています。四国四県持ち回りで行われる原水爆禁止四国大会も6月7-8日に高松市で行われます。また広島への被爆地を巡る親子で行く平和バスツアー(7/25)も企画されています。

これらの取り組みに一人でも多くの職員が参加し、平和への思いを新たにして、生命の尊さや普段のなにげない生活の大切さを日々の医療の仕事の中に活かしてもらえたらと思います。