新入職員、ならびに、職員の皆さん、おはようございます。
今年も新しい1年がやってきました。心も新たによろしくお願いします。
今年度の病院目標は、【地域の中で、なくてはならない病院となれるよう「なんのために、誰のために」を意識しよう】です。
当院や協同病院、他の事業所が所属する民医連(民主医療機関連合会)のキーワードとして、「なんのために・誰のために」を使うことがありますので、新入職員の皆さんにもぜひ耳慣れてもらいたいと思っています。5年連続で病院目標に入っています。これは、約6年前に職員全員に配布され、学習した民医連綱領ブックレットの表紙に書かれている言葉なのですが、この短い言葉の中には、全国の民医連が、病気やケガはもちろん、貧困や社会的孤立、公害や薬害、震災、水害、原発事故、環境破壊、コロナ感染拡大、など全国各地、この香川でもいろんな健康被害の歴史がありました。とにかくそれらの困った人のところへ駆けつけ、医療の手をさしのべ、地域の人々の暮らしと健康を守ってきた、ということが含まれています。私たちもその意志を継ぎ、さらに発展させていくために日々の医療活動を行っています。
ここに健康のことで困っている100人の人がいたとします。お金もあり、社会的な関係性にも困っていない、大概のことは自分で解決できる半分くらいまでの人はあまり平和病院へ来ることはないかもしれません。少しお金に困っている90番目くらいまでの人は平和病院で日常的に診ていることでしょう。しかし、今日食べるお米を買うお金がない、助けてくれる身寄りや近所のつながりもないという相当手強い99番目や100番目の人はなかなか病院へ来ることもできないかもしれません。しかし、その人たちを見知ったならば一生懸命診察する、真摯に相談に乗る、その人の本当に困っていることを導き出す、その困ったことをあらゆる手立てを尽くして解決する、いのちとくらしを守る、平和病院へ来てよかったな、と言ってもらえるようなそういった病院であることを私たちは目指しています。実際に救急隊員の搬送先選定や市内の基幹病院からの紹介先として、困っている人たちにとってなくてはならない病院と認識いただいているようで、それに応えていかないといけないと日々思っています。
新入職員の皆さん、困っている人たちの力になりたい、という医療従事者を志した初心を大切にして、やりがいをもって目の前の仕事をコツコツと積み上げてください。そして、病院の存在意義である「なんのために・誰のために」というミッションを重ね合わせて、一人ひとりが医療従事者として成長していってほしいと思います。この病院にいる先輩たちは皆さんの成長への援助を惜しみません。ともに精一杯がんばりましょう。