Vol.79

PFASへの対応で県知事へ要請文を提出し、懇談しました

香川県広域水道企業団は7月29日、発がん性の恐れが指摘されている有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス・有機フッ素化合物)」について、観音寺市の 茂木(しげき)浄水場(茂木町)の水源の一つである井戸水から、国の暫定目標値を上回る数値が検出されたと発表しました。

PFAS汚染は、今では全国に広がり、各地で健康への不安の声が上がっています。PFASは発がん性がある有毒物質で、欧米では多くの調査研究に基づき、腎臓がん、精巣がん、甲状腺疾患、高コレステロール血症、肝障害、などに罹患するリスクを高めると認定されています。このため、市民の命と健康を守る取り組みが急がれています。

県民のいのちと健康を守る立場から、8月2日に香川民医連、香川県保険医協会などと共同で池田豊人香川県知事に対して「香川県におけるPFASへの対応に対する要請書」を提出し、香川県環境管理課(中西課長以下 5 名)と申し入れの趣旨について懇談しました。

要請項目としては、全県的な水質検査の体制や観音寺地域や全県住民への説明、血液検査の体制などについてです。

このときの懇談の内容については、県知事が県内にいないことや数値検出発表の4日後であることで、見解や方針などについてはまったく回答がありませんでした。全国的にすでに大問題になっている内容であることから、県担当課としてもう少し見識を深めておいてもいいのでは、という印象を持ちました。今後、県民の健康を守る立場でともに深めていくことを約束しました。