Vol.78

医療機関の経営状況についてのアンケートと団体署名を全県的に集めています

高松平和病院も加盟団体となっている全日本民医連からの提起があり、香川民医連でも『医療機関の経営状況についてのアンケート』と『医療機関の事業と経営維持のための団体署名』を緊急に取り組んでいます。 県内の医療機関(607診療所と85病院)に先週郵送し、少しずつ返信がきています。

今年度の診療報酬改定が6月から施行され、県内の医療機関の多くが泡を吹いています。昨今の物価高騰、人材不足、賃金改善に対応しなければならない医療機関の経営実態に見合わない今回の診療報酬改定はひどいもので当院も例外ではありません。今回の改定を機に廃業を決めた開業医からも返信がありました。

渾身の直筆で回答いただいた医院もありました。「資金繰りの状況について、該当するものは?」という問いに対して、「③厳しい」の欄にわざわざ「非常にきびしい」と書き込み、「医療機関の経営を安定させるためには何が必要か?」の自由記載欄には「現場の医療従事者に改定の内容が改定前に全く周知されていない、ごく一部の者のみで承知している。現場にとっては寝耳に水、たまらんたまらん」「キャベツ1個100円で売ってなんとか経営を維持していた農家が突然キャベツ1個50円になったようなもの!!!現場にとってはたまらん!!」と現場の窮状を告発していただきました。

この声に代表されるように地域のために日夜診療されている医療機関の中では、政府による冷たい仕打ちに対する怒りが渦巻いています。次の2026年の診療報酬改定では本当のプラス改定になるように、地域医療を守り抜くために、声を集めて告発し、社会保障制度や政府のあり方を変えていく力にしていきます。具体的には記者会見などを計画していきます。