Vol.66

学術運動交流集会が開催されました。「いのちと暮らしを守るために」

2月12日の祝日の午前中を利用して高松平和病院が所属する香川民医連の学術運動交流集会が開催されました。全体で170人弱の職員が参加しました(ほぼオンライン参加)。休日にも関わらず参加された職員の皆さんお疲れ様でした。

ジャーナリストの斎藤貴男さんからの記念講演では、日々の業務の中ではなかなか考えることのない、病院や地域の外で起こっていることを学びました。アメリカの傭兵となりつつある日本、莫大な軍事費を捻出するために、税金を搾り取られ、社会保障費が削られています。ときどき困窮する患者さんが当院にも現れることがありますが、改めてその背景に目を向けることの大切さに気づかされました。

その後、9演題が県民医連の各事業所・部署から発表がありました。それぞれよくまとめられた発表で、いろんなところで組合員さんや地域の患者さんのために奮闘している職員の姿が見えました。なかでもへいわこどもクリニックの看護師さんが発表した「こどもを受診に連れてくる父親の意識調査」は着眼点が非常にユニークかつ意欲的な取り組みでした。子どもの受診に連れてくる父親の割合は最近多いといえど全患者の13%とのことでまだまだ少ないのが実情、ある意味マイノリティであり弱者である父親にどう寄り添っていくか、その声をどう代弁するのか、アドボケイトの観点からも気づかされることの多い発表でした。

今後も世界や日本、社会の情勢を学びつつ、私たちの日々の仕事に活かしていけたらと思います。