Vol.63

新しい年、しっかり課題を見据えて備えましょう

昨年の仕事始めの1月5日は、コロナクラスターの真っ最中であり、年始の全体集会もありませんでした。ベッド使用状況を数えてみると93床からのスタートでした。しかし、今年は医師不足や提供できる医療の限界などの理由で去年よりやや多いくらいの入院数でのスタートとなっています。

昨年はうさぎ年で地に足をつけてジャンプする準備を整えよう、今年は辰年で端から宙に浮いており昇り調子の一年にしようというところですが、やはり準備が大事だという話をします。

世界的に有名なビジネス書であるS.R.コヴィーの「7つの習慣」の第7の習慣「Sharpen the Saw:刃を研ぐ」の冒頭に出てくる逸話です。

森の中で必死に木を切り倒そうとしている人がいるのを見かけて声をかけました。
私「いつから切っているんですか?」  男「もう5時間も切っているんだ、クタクタだよ」
私は助言しました「少し休みがてら、のこぎりの刃を研いだらもっと早く切れるんじゃないですか?」
男「木を切るのに忙しくて、刃を研ぐ時間なんかありゃしない」

私たちの組織は目標設定にかなりの時間と労力をかけます。ちょっと立ち止まって、内的・外的環境を見回して、見えていないチャンスを逃していないか、ピンチを見て見ぬ振りはしていないのか、などを年度終わり・年度始まりに確認するためです。

今年は新病院建設に向けた論議や各部署から聞こえてくる人事の話(世代交代)、医師不足、看護師不足、各職種の働き方改革、提供できる医療の限界など、確実に着手、成功を積み重ねていかないといけない案件が山積みです。

なかなか大変ではありますが、来月、来年、5年後に困り果てることがないようにきちんと正面から課題に向き合って取り組んでいきましょう。

夕方の病院玄関