Vol.51

ナースアクションの取り組み 記者会見

先日「すべての看護職員の処遇改善を求める」ということで、当院と高松協同病院の看護師、労働組合のメンバーが香川県知事宛の請願と県庁記者クラブで記者会見を行いました。

2022年10月に診療報酬改定で『看護職員処遇改善評価料』が新設され、コロナ禍での看護師の対応が国として制度化した取り組みは一定評価されるべきものです。しかし、その処遇改善を受ける看護師は救急搬送件数が一定ある救急指定病院の所属であることなどが条件であり、結局看護師全体の35%しか対象とならず、看護師の中で不平等と不団結を招いています。

すべての看護師の処遇改善を求めたナースアクションが全国の民医連所属事業所で取り組まれ、民医連外の医療機関等にも共感が広がりました。個人署名は 114,006 筆(全国の民医連の加盟事業所の職員数は全体で約6万人)、団体署名は 991 筆集まりました。各県の看護協会や関係団体との懇談も進み、看護師増員や診療報酬の改善を求める運動としてさらに広がっています。

香川県内でも賛同署名を依頼したところ、医療生協以外の団体署名が34事業所から集まり、個人署名(その中には県立・市立の公立・公的病院、個人経営の訪問看護ステーションなど幅広い事業所から)は1738筆が寄せられました。私たちの団体はいろんな要求を署名の形に変えて力を集めて交渉を行うことが多いのですが、これほどの様々な場所から署名を頂いたのは初めてのことで、本当に驚きました。

記者会見では、現場で働いている看護師が自分たちの実態をありのままに報告し、新聞記者からはたくさんの質問が寄せられ、折りをみて当院へ取材に来てくれることを約束してくれました。現場から発信していくことの大事さを改めて実感し、今後も折に触れ、社会にアピールしていく団体でありたいと思います。