Vol.44

心理的安全性を追求する組織文化の構築を今年度もがんばります

今年度がスタートしました。新卒研修医が2人、既卒医師の入職が2人と早速新しい風を吹き入れてくれています。昨年度末で緩和ケア科部長が蓮井先生から大西先生へ変わりました。大西先生は育児により時短勤務中なので、夕方に行われている現在の管理会議には参加できません。そういった様々なメンバーがいるということも強みになるような組織として、いろんな課題に新たなメンバーで取り組んでいけたらと思います。

さて、今年度の病院目標は、【「誰のために・何のために」の医療・介護活動かを問いながら、私たち職員自身もやりがいを感じられる病院になろう!】副題が、【心理的安全性が保たれ、withコロナへの対応、そして訪問診療部門を軌道に乗せましょう。】です。

昨年度から心理的安全性について全体会議など様々な場面で学習し、職員全体に発信してきました。それは、職員全体が自由な発想で、動きながら考えながら課題に対峙できる組織でありたいと願うからです。管理部や上層部、いわゆる「ウエ」がすべての意志決定を行い、判断し、現場におろすという流れではなく、各部門や担当者が「現状」と「未来」を考え、計画を組み立て、実践していくという機会を積極的に作っていくことが必要です。一般的には「自走する組織」「学習する組織」といわれています。

サイボウズの青野慶久社長は自著の中で「フラスコ理論」と表現していました。フラスコの中に多様な人材、考えを入れて、振ってみると、様々な化学反応が起こる。そのアウトプットがフラスコの絞られた口から湧いて出てくるというイメージです。絞られた口というのが、組織のめざすビジョン・ミッションであり、その狭い出口に向かって神経を集中させて個別の課題に対して結果を出していくということが理想であると。

なかなか当院の組織はそこまでいっていませんが、心理的安全性が確保される、多様な人材や考えが尊重される、そういった組織になれるよう全職員が心がけ、互いに成長を促していきましょう。
(参考:【会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない:PHP研究所】青野慶久著)

23新入職員集合写真

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