Vol.38

コロナクラスターとチームワーク

年末から始まった院内コロナ感染クラスターは70人を越える患者・職員の感染者を出し、現時点ではおおよそ収束しつつあります。ウイルスの感染力が増したのか、夏と違って冬の寒さで換気が十分にできないからか、夏の約40人のクラスターと比べて大規模になってしまいました。

夏のときと比べて、レッドゾーン勤務者の危険手当を検討・導入し、志願者を募り、レッドゾーン対応のスタッフの勤務形態の工夫がされました。また、度重なる部屋替えのときにも、統率のとれた動きができ、みんながアイデアを出しながら業務を的確にこなしたと聞いています。ある意味「慣れ」的なところもあり、また、不十分な点もまだまだあるとは思いますが、前向きにとらえるならば日々業務に対する経験値が蓄積され、チームとしての行動もより成熟してきたのかなと感じます。

さて、我々の医療の仕事というのは複雑で日々変化するため、思い通りにいかないことが多いです。そのときに、チームの力が発揮されるためには、メンバーの一人ひとりが学習する力を持ち、チームとして成熟する必要があります。言われた仕事をその通りにただこなすのではなく、システム全体を考え、ビジョンを共有し、相互にフィードバックする、そんなシステム思考を全員ができるようになるチーム作りが必要になっています。

国内でもっとも活躍したチームを選出・表彰する「ベスト・チーム・オブ・ザ・イヤー(明治大学教授の斎藤孝氏が選考委員長:2016年で終了)」では、良いチームの条件として、①役割分担ができていること、②一人ひとりが自律していること、③全員が同じ情報を共有していること、④実行力があること、⑤明確な目標・ビジョンがあること の選考時の5つの指標があるそうです。

現在であれば、多様性のあるメンバーの中で、それぞれの強みを活かしながらチームの仕事をよりよいものにしていく、ということも指標に加えられるでしょうか。

我々の職場・チームもこれらの指標に照らして、満足のいくものになっているでしょうか。職場のリーダーが足元を照らしながら、そして、数歩先を見ながら、チームとして価値ある仕事を積み重ねていきましょう。

参考:【人はチームで磨かれる:斎藤孝著】、【みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと:岩井俊憲著】

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