Vol.35

2022年を振り返って

今年も残すところあとわずかになりました。少し振り返ってみたいと思います。

今年の1月は成人式後からコロナ感染が拡大し第6波、夏からの第7波(当院も院内クラスターに見舞われました)、それが終わったのか終わらないかよくわからないうちに秋からの第8波が現在進行中です。まだまだ気をつけなければなりませんが、昨年に比べれば社会的に行動制限も緩和され、移動やレジャーを楽しむことができるようになりました。

世界的には2月から始まったロシアによるウクライナ侵略が2022年を象徴する出来事のトップでしょう。なんでも話し合いで解決し連帯できる英知を獲得したかに思われた人類ですが、為政者がボタンを掛け違えるととんでもない悲劇が生み出される世の中に私たちが存在していることを改めて思い知らされました。

日本では安部元首相が7月の参議院選挙演説中に殺害され、この日本でもきな臭い雰囲気が漂い始めています。岸田首相は国民の多数の反対を押し切り国葬を強行し、その勢いで軍事費を倍増させようとしています。この不景気の最中に正気の沙汰とは思えません。さらに先月行われた有識者会議では、増額の財源として、国立病院機構(香川県では四国こどもとおとなの医療センターと高松医療センターが所属)と地域医療機能推進機構(香川県ではりつりん病院が所属)の積立金1500億円が軍事費に流用するという案が出されました。太平洋戦争中ほどではないにしても、軍事費増額は社会保障費削減に直結し、まさに「大砲かケアか」が問われています。

12月12日に発表された今年の漢字は「戦」でした。21年前の2001年にも同じ「戦」が選ばれており、このときはアメリカ同時多発テロからの、アメリカの対テロ戦争がありました。当時から比べれば、SDGsや気候正義など、世界が連帯しつつある中ではありますが、今年は分断を意味する「戦」が選ばれました。物事そう簡単にはいかないことを思い知ります。しかし、いやそうではない、やはり連帯が社会を強くするのだとウクライナの寒空の下凍える子どもたちに思いをはせながら、いのちとくらしの守り手として地域で地道に行動していきたいと改めて思いました。少し早いですが、関係各所の皆様、今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

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