Vol.28

クラスターを経験した当院での次なる課題

病棟内のレッドゾーンはすべて解消

先日最後の患者様が隔離解除になり、およそ1ヶ月で病棟クラスターを終息させることができました。今週からすべての病棟で入院受け入れを再開しています。関係する皆様には大変ご迷惑ご心配をおかけしました。

脆弱な今日の社会保障給付では、よほど大きな公的病院でなければ、日頃から余裕のない職員管理・配置となっています。そのため休んだスタッフを穴埋めするために他部署から病棟への助勤に回ることで、内視鏡検査や検診業務、救急患者の受入れ、発熱外来を一部制限・休止せざるをえませんでした。

この点、市内の基幹病院では組織・職員数の規模が違うためかある程度クラスターが起こったり、多くの職員が休んだりしても、救急対応は休止せず維持し続けていました。さすがだというべきかどうかはわかりませんが、当院でも考えていかなければならないことだと思いました。

このコロナ禍にあたって、早いうちから、病院として守るべきもの・ことを5点のポイントがあるということで対策してきました。

①地域患者の受療権を守る、②病院・事業所の経営を守る、③市内における病院機関の役割を果たす、④職員の健康を守る、⑤新型コロナウイルス感染症の診療を行う の5点です。

このポイントが全日本民医連から発出されたのは2020年4月であり、このときからはワクチン接種や病院経営への補填、感染株の次々に置き換わり第7波まで流行したことなど、課題や状況が相当変化していますが、なにひとつ無視できない、網羅的なポイントといえます。

地域医療の機能をいかに維持させるか、と同時に職員や経営への負担も考えながら、最適解を見つけていかなければなりません。クラスターを経験した当院での次なる課題にしたいと思います。

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