オミクロン株感染がなかなか終息しません。それどころか、高齢者層への感染が拡大しています。小児や若年者には軽症のことが多いので、知らないうちに感染しており、そこから高齢者施設へ侵入します。高齢者、特に3回目の予防接種をしていない方や免疫力が低い方は重症化します。オミクロン株の現在わかっている特徴として、重症者と比べて死亡率はデルタ株のときよりも高くなる、コロナ肺炎の重症を経ないまでも基礎疾患の悪化を招き死に至るとのことです。
高松市内の病院でも院内感染が発生し、救急や外来機能を閉鎖せざるをえないところが出ており、昨年夏の第5波のときとは違ったかたちでの救急事情の逼迫を招いています。複数の高齢者施設でも大規模なクラスターが発生しているとのことで、切実に明日は我が身であり、当院でもより一層の対策が求められています。
そんな折、今週から力強い仲間が帰ってきました。感染管理認定看護師の教育課程で石川県へ出向していた看護師が今週から平和病院での活動を開始しています。最新の専門的知識を身につけて、早くも院内の至る所で感染管理の改善をしてくれています。
思えばこの2年間、感染管理の専門家なしによく乗り越えてきたものです。吉原法人看護部長やICT(感染管理チーム)の植本一駿先生、樋笠師長の奮闘のおかげです。これからも新しい体制の元、質の高い感染対策を院内で行っていきます。また、地域連携の中で他の病院や診療所、介護・福祉事業所など地域全体で感染対策を強化していくことにも挑戦していきます。認定看護師を先頭にみんなでがんばりましょう。