今年も押し迫ってきました。1年前とこの1年間を振り返ってみました。
巷で昨年末に大流行していたのは、鬼滅の刃の映画「無限列車編」で、それまで歴代興行収入1位だった千と千尋の神隠しをぶっちぎりで抜き去りました。アメリカでは共和党のトランプ大統領から民主党のバイデン大統領に交代し、日本では昨年秋に安倍首相から交代した菅首相の不支持率が支持率を早くも追い抜きました。
今年1月には世界で初めてイギリスでコロナワクチンが接種されはじめ、日本ではコロナの第3波がGoToトラベルにより全国各地で同時多発的にクラスターが起こりました。
高松においても1月に本格的なクラスターが老人ホームで起こり、病院逼迫の最初になりました。その中で入院できる-できないの命の選別が行われることとなりました。
春先に大阪を中心とした第4波、東京オリンピックの開催や夏休みの移動をきっかけとした第5波でもさらに規模を大きくさせていき、当院で診断された患者さんも人工呼吸器につながないと同意してくれたら入院を受け入れます、とのことで身近に迫ることとなりました。国内では自宅療養での死亡者が多数発生しました。遺族会が今月発足したとのことです。
また今年の春から夏にかけてはワクチンの供給・分配が追いつかず、地域住民や病院職員が大変な思いをしました。
この1年間を振り返ってみると、初めは何者かよくわからないコロナウイルスやそれに対抗するためにとった対策の数々、全日本民医連的に言えば、「患者・利用者を守る、職員を守る、事業と経営を守る」ことをみんなで知恵を絞ってやり切り、現在の落ち着いた感染状況になっています。当医療生協では経営を安定させて、わずかではありますが賞与を増やすことができ、みんなでがんばった感も実感したのではないかと思います。
今後も感染症や災害などの有事にしっかりと備えながら、平和病院リニューアルに向けた基礎体力作りを一年一年着実に積み重ねていきたいと思います。
今年もあとわずかです、もう少しがんばって有終の美を飾りましょう。