vol.4

総選挙の取り組みとジェンダー・人権

先週日曜日に総選挙が行われました。

全日本民医連では、「いのちが最優先される社会へ」、少なくとも現在の政治体制のもとではいのちとくらしを守ることはできない、として「総選挙にあたっての全日本民医連の要求」をまとめて、社会に広く訴えかける医療機関として運動をすすめました。

高松平和病院では、この全日本民医連の要求を目にした職員はさほど多くなかったのではないかとは思いますが、多くの職員がアピールワッペンをつけるなど、いつもの選挙よりはやや関心高く選挙に臨んだのではないかと思います。引き続き、いのちとくらしを守る拠点で働く病院職員として、政治に無関係ではいられない、という意識を常に持って仕事に取り組んでほしいです。

さて、今後注目していかなければならないこととして、選挙では争点になりづらかったかもしれませんが、ジェンダー平等を含む人権の問題があります。これについては、この夏からの取り組みである、全日本民医連から全国的な教育研修資材として届けられた「人権café vol2」でも取り上げられ、各職場で話題になりました。

病院はどちらかというと女性の職場であり、あまり男女格差を実感することはないかもしれませんが、最近の高松平和病院・民医連としては初めての女性の副院長や女性の民医連会長が誕生し、医師のところでは男女ともに育休をとっているなど進歩しているところもあります。

全国的にはコロナ禍で苦しめられたのは、「エッセンシャルワーカー」「非正規」「女性」といったキーワードがありました。この2年間で自分事・国民関心事になってきたのではないかと思います。今後も人権(人間の生きる権利)を確実に保障していくこと、誰もが生きることを喜べる社会・地域にしていくことに関心を向けていきたいと思います。

というわけで、「人権」をキーワードに各職場からの日々の仕事の発信を頻繁に行い、平和病院の理念 (①患者の権利を守り、常に信頼される医療を提供します。②健康づくり、明るく安心して暮らせるまちづくりに貢献します。③平和と医療・福祉を守ります。)を明確にすることで、医療生協・平和病院の内・外へのブランディングの構築に今後さらに取り組んでいきます。