Vol.42

2022年度の振り返り

今年度最後の管理会議になりました。今年度の病院目標を振り返りたいと思います。「情報発信と情報共有・心理的安全性の構築」 在宅医療拡大への挑戦とリニューアルへの土台を築こう。 「誰のために・何のために の医療活動か」を心に刻み、平和病院の歴史を積み重ねていきましょう でした。

情報発信と情報共有に関しては、個人的にはブログや院長賞などweb上での発信をしました。病院前の横断幕「医療費でお困りの方 まずはご相談ください」、無低診の宣伝・普及活動、社協など行政機関との交流を通して社会的弱者の紹介が増えてきたことがあげられます。全日本民医連が毎年調査・収集している手遅れ死亡事例には今年は一気に6事例をあげることとなりました。死亡に至らないまでも若い世代の困難・困窮事例を扱うことが増えてきました。また、平和の取り組みでは、ウクライナ侵攻反対、すべてのいのちを守れ、のプラスター宣伝を週1回、1年間通して行いました。

心理的安全性に関しては、全体会議での学習や職員同士が各部署へ感謝のメッセージを送り合う「感謝の木」の取り組みなど少しずつ浸透してきたと思います。

在宅医療の拡大については、訪問単位の増加、施設への訪問診療患者が増えたこと、また来年度には担当者を任命・配置して新しく「訪問診療部」を立ち上げる段取りをしています。

リニューアルの土台を築くことに関しては、本部主導で平和病院の新築リニューアルの下計画をすすめていっていますが、難航しているようです。新しい病院でなにをするか、については、現在の地域での医療状況のバランスの中で、慢性疾患管理・緩和・在宅を中心とした安心して暮らせる街作りの役に立つ病院というポジショニングは固まりつつあるのではないかと思います。

今年はなんといっても夏と冬の2回の新型コロナ感染のクラスターを経験し、感染対策の大切さや普通の医療の継続ができないもどかしさ、その他職員一人ひとりが様々な感情を持ちながら仕事をしました。ピンチはチャンス、脅威は私たちを成長させる機会ととらえ、新しいことにも一歩踏み出していける組織でありたいです。

そして、誰のために・何のためにの医療活動か を常に自らに問い、医療の手が届きにくい人にも開かれた病院であるよう、日頃からアウトリーチを行い、積極的に関わり、発信し、高松地域になくてはならない地域医療の砦として奮闘します。病院内外の皆さま、来年度もどうぞよろしくお願いいたします。

Good-job発表会の集合写真