vol.10

香川民医連医師団会議を行いました

先日の日曜日1月16日に、香川民医連所属の医師のほぼ全員が参加する医師団会議が開催されました。以前は前夜に忘年会(または新年会)があって、翌日に丸一日行っていたのですが、先日はコロナウイルス感染症の急拡大があり、4会場に分散して午前中のみ行いました。

全日本民医連の医師部長の山田秀樹先生(立川相互病院副院長)から「中小病院における医師の確保と集団形成」と題した講演が行われました。講演で指摘されたことなどを考えてみると、当県連では医師確保と養成、集団化については不十分な点はありながらも、まあまあ健闘しているのかな、と感じました。

医学生対策・医師研修・長計論議(香川医療生協の5ヶ年長期計画論議)などを年に2回の医師団会議や医局での諸方針・文書・新聞の読み合わせや医師面談などで原則的に行っています。理念と人づくりをリンクさせ、自分たちの進むべき方向をみんなで学び、議論し、集団的に決めていく丁寧な作業を今後も続けていきたいと思います。

山田先生へのフロアからの質問「中途採用の医師に定着してもらうためにはどうすればよいか?」に対する回答で、医療の質とレベルの維持、人が大切にされる文化、理念を語る、他職種協働の土壌、処遇や働き方が大事とのことでした。しかし、これらについては、中途採用医師に限らず、現在いろんな現場でがんばっている全医師に関わることであり、今後も各種委員会を中心に取り組んでいかなければなりません。

長計論議では、平和病院リニューアルについて、具体的な建設場所の選定やどういった医療活動を展開するかについて話し合い、いよいよ迫ってきた感があります。

また、会議の中では、研修医と副院長からのSDH(健康の社会的決定要因)を考える症例提示・発表があり、患者・家族と医療者のギャップを埋めながら、適切なアプローチをすることの難しさについて参加者で共有しました。