vol.8

2022年 新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。新しい年が始まりました。

今年もよろしくお願いします。

昨年一年間を振り返ると、Gotoトラベルなどで全国に拡大したコロナの第3波がピークを迎えつつある中で新年が始まりました。高松においても1月に本格的なクラスターが老人ホームで起こりました。

同じ頃、世界で初めてイギリスでコロナワクチンが接種されはじめ、マスクや手洗いしかなかった防御を強くすることができました。私たち医療従事者はコロナワクチンを運び、溶かし、注射しました。地域住民の皆さんも予約が始まると電話をかけ続け、時には絶望しながらも、なんとか注射してくれる医療機関を探し出し、アナフィラキシーや脳梗塞、発熱・倦怠感の副反応のリスクに勇気を出して立ち向かいました。年末にかけて感染が下火になっているのもその頑張りがあってこそでした。

今年も政府は我々国民・患者さんを苦しめる政策を出してくることでしょう。そんなときにも、医療従事者の良心で固く団結し、多くの市民と連帯し、乗り越えていきたいと思います。

平和病院においては、昨年は各部署で人が少ない中、みんな本当によくがんばりました。結果、当院を中心に、香川医療生協として収益を確保し、長年にわたった累積赤字が解消され、賞与をわずかながら増やすこともできました。また、秋の衆議院選挙を前に人権カフェや選挙に行こうキャンペーンに取り組み、「なんのための、誰のための医療活動なのか」をみんなで考えました。

人の確保の問題や終わりのない経営問題、数年後とされている病院リニューアル問題など、課題は山積みですが、ここでがんばっている職員集団ならきっと乗り越えていけると信じています。

今年の干支「壬寅(みずのえとら)」は、厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎という意味が含まれるそうです。長かったコロナ禍でしたが、助走が長い分の大ジャンプに変える一年となるように、職員一同力を合わせて地域医療に貢献できるようがんばりましょう。