vol.5

院長交代の挨拶回りで地域での自院の役割を再確認

先月から市内の病院へ院長交代の挨拶回りをさせてもらっています。市立みんなの病院、高松赤十字病院、県立中央病院、昨日はりつりん病院へ行きました。これからももう少しお邪魔させてもらおうと計画中です。

その中で、当院へ期待されていることで話題になったこととして、急性期後のリハビリや退院調整、さらには生活支援などの役割です。ここ数年の当院の取り組みとして、力を入れてきたことがそのまま評価されていると感じます。当院の強みとして、地域包括ケア病床でのある程度の入院期間を使い、急性期後の適切な治療がきちんと行なえること、在宅や施設へサービス調整を行い、安心して地域で暮らせるお手伝いができることがあります。そして、どこの病院でも指摘されていましたが、「お金がない、家族がいない、退院先がない」という、いわゆる社会的弱者・SDH症例が増えていること、当院がその患者さんたちの転院を引き受けており大変ありがたいことがあげられました。

当院ではMSWや担当看護師を先頭に、地域の訪問系や施設系のサービス、ときには弁護士、あらゆる行政機関と連携してこの問題にあたっています。対応に苦慮することもままありますが、引き続き、地域になくてはならない病院、「平和さんに任せとったら安心やわ」と言ってもらえるように尽力していきたいと思います。

さらに、いわゆる中小病院は政策誘導もあって、DPC急性期病院か、医療投入の少ない慢性期病院(または施設)でしか、存続しにくくなっています。その点、当院のような中間的な出来高払い方式の病院が経営的にもなんとか安定しているのも、院内のスタッフが入院を断らずにほぼ満床を維持しながら必死にがんばってくれていることがあり、本当に感謝しています。これからもよろしくお願いします。